規制当局および国際機関には気候変動の金融リスク評価が必要ですが、利用できる実践的な方法論の枠組みが欠如しています。本レポートでは、ソブリン債資産に対する気候変動リスクの金融的影響を測定するために、イノベーティブかつ実践的な方法論を提供します。

評価対象とする気候変動リスク:

  • 物理的リスクと移行リスクの違いとは?どのようなシナリオが評価に使われているのか?
  • 「温室」世界シナリオとは?「無秩序な移行」シナリオとは?これらのシナリオはどのように算出されるのか?

気候変動の影響をいかに金融リスクに換算するか:

  • 私たちの方法論では、ソブリン債クレジット・リスク・スプレッドに対する気候変動の影響を予測して、債券の利回りとリターンを算出します。
  • 私たちは、独自にデフォルト確率と金融のモデルを開発し、ソブリン債への気候変動の影響可能性についてシミュレーションを行います。

主な結果

  • 物理的リスクは主として、気候変動の影響を強く受ける地域の新興国に大きな影響を及ぼします。一方で、より多量の温室効果ガスを排出し、より大きく炭素に依拠する先進諸国は、主として移行リスクにより影響を受けます。
  • ソブリン債のデフォルト確率は時間の経過に連れて増大し、財務能力が低い国々の信用力を損なう可能性があります。
  • そのため、こうした国々のソブリン債利回りが急速に変化し、投資家へのリターンに影響を及ぼす可能性があります。