FTSE4Good インデックス・シリーズは、特定の ESG (環境・社会・ガバナンス) を実践する企業のパフォーマンスを測定するために設計されています。
FTSE4Good インデックス は透明性の高い管理手法と明確に定義された ESG 基準を採用しているため、多様な市場参加者がサステナブルな運用商品を組成したり評価する際に利用できる適切なツールとなっています。FTSE4Good インデックス は主として次の 4 つに利用できます。
- 金融商品 － サステナブル投資に焦点を合わせた指数連動型投資商品、ファンドまたはその他金融商品を組成する際のツール
- リサーチ － 環境・社会に関する特定の取り組みを実践している企業を識別するため
- 参照基準 － 透明性が高く、かつ進化するグローバル ESG スタンダードとして (企業はそれに照らして自社の進歩や達成状況を評価することができる)
- ベンチマーク － 持続可能投資ポートフォリオのパフォーマンスを追跡するためのベンチマーク・インデックスとして
関連リンク
注目のインデックス
FTSE4Good Emerging Indices
FTSE4Good インデックス・シリーズは、2001 年に運用が開始された ESG (環境・社会・ガバナンス) 投資家向けのベンチマークで、取引可能なインデックス・シリーズとなっています。2016 年に運用が開始された FTSE Emerging Index には FTSE4Good の基準が適用されており、新興国 20 か国以上をカバーしています。
FTSE4Good ASEAN 5 Index
FTSE4Good ASEAN 5 Index は、透明性が高く、定義された ESG (環境・社会・ガバナンス) 基準に従って選定・スクリーニングされた銘柄で構成されています。このインデックスは、ASEAN の主要金融市場 (ブルサ・マレーシア、インドネシア証券取引所 (IDX)、フィリピン証券取引所、シンガポール取引所 (SGX)、タイ証券取引所) の上場企業で、社会的責任活動の実践で定評のある企業を識別するよう設計されています。
FTSE4Good IBEX Index
FTSE グループは、ボルサス・イ・メルカードス・エスパニョーレス (BME) と提携して FTSE4Good IBEX Index を構築しました。その構成銘柄には、FTSE4Good Index シリーズの適格基準を満たした、BME の IBEX 35 Index および FTSE Spain All Cap Index の企業が含まれています。FTSE4Good IBEX Index の組入基準の概要は以下に示されています。
FTSE4Good Bursa Malaysia Index
FTSE4Good Bursa Malaysia Index は、透明性の高い定義された ESG (環境・社会・ガバナンス) 基準に従って FTSE Bursa Malaysia EMAS Index の構成銘柄から選定・スクリーニングされた銘柄で構成されています。このインデックスは、社会的責任活動の実践で定評のあるマレーシア企業を識別することにより、マレーシア市場を対象とする FTSE Bursa Malaysia Index シリーズのベンチマークの品揃えを拡大するために設計されています。
FTSE4Good TIP Taiwan ESG Index
FTSE Russell は、FTSE4Good TIP Taiwan ESG Index で台湾指数股份有限公司 (TIP) と提携しています。同社は台湾証券取引所 (TWSE) の子会社です。このインデックスは、FTSE4Good Index シリーズが使用する世界的に認められた ESG 組入基準を満たす台湾証券取引所上場企業のパフォーマンスを測定すべく設計されています。
FTSE4Good Developed Minimum Variance Index
FTSE4Good Developed Minimum Variance Index。FTSE の Developed Minimum Variance Indices は、過去のリターンの情報に基づいて、インデックスのボラティリティの低減達成を目指しています。このシリーズは、対象とする株式市場への全面的な配分を維持しつつ、リスク・リターン比率を改善するインデックスを望む市場参加者の期待に応えるべく設計されています。
リソース
ファクトシート
FTSE4Good Indices が選ばれる理由
ESG 基準を定めるベンチマーク
20 年前、懐疑的な見方が多い中、新たな種類の株式インデックスが導入されました。2001 年に運用が開始された FTSE4Good インデックス・シリーズは、ESG (環境・社会・ガバナンス) パフォーマンスの透明性の高い評価指標を用いて構成銘柄を選定し、サステナビリティへの取り組みの改善を企業に促すものでした。
この新たなインデックスのアプローチを一時的な流行とみなす向きもありました。当時はまだ、投資の専門家の多くが ESG の課題を重要視しておらず、リターンを損ねるという考えさえありました。
それから 20 年後、資本市場も投資へのアプローチも、見違えるほど変化しました。現在では、世界中の金融機関がサステナビリティを企業理念に取り入れ、当然のこととして扱っています。
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